地元産ホウキモロコシで作る最高級の座敷箒(ほうき)【とちぎものリレー12】
栃木産ホウキモロコシは柔軟性がありフロリング、ジュウタンでも使用可能

第12回目のとちぎものリレーは『HOUKIYA-YA 手づくりほうき 荒木時三商店』をご紹介いたします。
『HOUKIYA-YA 手づくりほうき 荒木時三商店』の都賀の座敷帚(ほうき)は、とちぎの伝統工芸品に指定されております。
ほうき草を編む細かな作業は根気が必要です。
ほうき草を縛る作業は、力とコツが必要です。
職人の技が光る箒(ほうき)の数々!
荒木由和さんにお話を伺いました。

お店の歴史を教えてください。
1948年(昭和23年)親の時三が、創業しました。
その後、母トクと結婚し(母は結婚したその日から)座敷箒(ほうき)製造に着手したそうです。
平成9年12月19日に 栃木県伝統工芸品『都賀の座敷箒』に指定されております。
父、母ともに栃木県伝統工芸士として活躍しました。
両親とも他界し、その後、2代目「荒木由和」が引き継いでいます。

伝統工芸品に指定されている製品へのこだわりを教えてください。
1本1本ほうき草を餞別し箒(ほうき)の種類にあったほうき草でより良い座敷箒(ほうき)の製造に務めています。
「荒木さんの箒(ほうき)は使いが良く何十年と使用しています。」と言ってくる方が多くいらっしゃいます。
そんな皆様の声を無駄にすことなく、50年、60年と使用できる座敷箒(ほうき)の製造をしていきます。

栃木県産 ホウキモロコシ
今後も守り続けていきたいことは何ですか。
栃木県伝統工芸品である『都賀の座敷箒』を後世に残したいと考えております。
また、誰もが欲しくなるような より良い商品の製造、新商品の開発に努めたいです。

その他、PRしたいことがございましたら、お聞かせください。
地元の小学校、中学校、栃木農業高等学校で、児童、生徒を対象に小箒(ほうき)作りの体験を行っています。
小学校と高等学校では、授業の一環として、種蒔きから収穫までを行い、自分たちが栽培したほうき草で小箒(ほうき)を作ります。
中学校では、文化祭開催に合わせて、小箒(ほうき)作りを行います。
また、まちむらの冊子の表紙にも掲載されました。


とちぎものに掲載の物で、特におススメ商品を教えてください。
一番のオススメ商品は、東京型箒(ほうき)『藍染』です。
「藍」には抗菌作用や殺菌効果、防虫効果があります。
『藍染』は、県内の正藍染職人に白糸を持参し、染めて頂き、その藍染の糸で製造しました。
更に穂先から竹に藍染の液を塗った最高級の座敷箒(ほうき)です。
今後、とちぎものに掲載するご予定の商品がありましたらご紹介ください。
新商品は、小箒(ほうき)を正藍染めの糸で編み、箒(ほうき)全体に藍染の液を塗った小ほうき『藍』です。
また、吊り下げるひもは 栃木レザーの革ひもです。

もう一点は、少し目線を変えて制作した商品です。
子供の遊びや座敷箒(ほうき)としても使用できる箒(ほうき)です。
