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たまき「黄ぶなっこ最中」、日昇堂「日光ラスク」、静風「恋するいちご」「初恋糖」

心ときめくパッケージのお菓子は、贈る人も貰う人も幸せな気持ちにしてくれます。豊かな自然に恵まれ、歴史と伝統文化が息づく栃木県には、地元の魅力をつめこんだ個性的なお菓子がたくさんあるんです。

今回はそのなかから、無病息災を願う縁起物をモチーフにした「黄ぶなっこ最中」、サクサク食感がくせになる「日光ラスク」、とちおとめを丸ごと使った贅沢スイーツ「恋するいちご」と「初恋糖」をご紹介します。見た目の愛らしさはもちろん、食べればそのおいしさに思わずにっこり笑顔になるでしょう。

無病息災を願う縁起物がモチーフの「黄ぶなっこ最中」

宇都宮には、「黄ぶな」という郷土玩具があります。その昔、この地域で天然痘が大流行したときに、川で釣れた黄色い鮒(ふな)を病人に食べさせたところ病が治ったという伝説があるのだとか。それ以来、無病息災を願う縁起物として張り子の黄ぶながつくられ、人々に親しまれてきました。

「黄ぶなっこ最中」は、宇都宮で器と工芸品のギャラリーを営む「たまき」でつくられている、黄ぶなをモチーフにしたお菓子。木彫りの彫刻のような温かみのあるフォルムが特徴です。クチナシで色づけされた黄色と焦がし皮の茶色の2種類があり、創業30周年の2004年に誕生して以来、地元の人に愛され続けています。

「黄ぶなっこ最中」10個入り。5つの最中が2段重ねで入っている

店主の田巻さんは最中の木型づくりからレシピの開発、包装紙のデザインに至るまで一貫して自身の手でつくり上げたこだわりの人。その意匠を見てみると、ひとつひとつに意味が込められていることがわかります。

包装紙に大きく黄ぶなが描かれた商品は、黄色と茶色の最中がひとつずつ入っていてプチギフトにぴったり。黄ぶなにあやかり、無病息災の縁起を担いでつくられたそうです。

箱を開けると、片手に黄ぶなをもった恵比須様の木版画の紙片(印刷)が入っています。実はこの木版画、田巻さんがつくったもの。

黄ぶなが大きく描かれた、こちらの包装紙が使われているのは2個入りのみ

5個入りと10個入りには、干支や植物など季節に合わせた木版画の紙片が添えられています。裏にはモチーフの解説が書かれているので、ぜひじっくり読んでみてください。

田巻さんがデザインした包装紙も注目してほしいポイント。宇都宮の歴史や文化にちなんだモチーフが描かれています。たとえば「でんでん太鼓」は、黄ぶなと同じく宇都宮で親しまれてきた郷土玩具。和紙と豆でつくられており、「まめまめしく働けるように」と掛けて、こちらも身体健全を祈る意味があるのだそうです。

つくり手の心のこもったお菓子は見るだけでなく、食べてみてより一層こだわりがわかるもの。パリッと焼き上げられた最中の皮と、シンプルながら奥行きのあるあんの甘さがよく合います。

小豆のうまみを存分に引き出しているあんには、特上の十勝産エリモ小豆と、北海道産の甜菜からとれた自然結晶の氷砂糖や和三盆が使われているそう。みずみずしいあんに小豆の粒がほどよく残り、食感に緩急を生んでいます。

縁起が良く心遣いにあふれた「黄ぶなっこ最中」は、パッケージも一体となってひとつの民芸作品のように感じられる一品です。

黄ぶなっこ最中&ギャラリー たまき

住所

宇都宮市南大通り4-7-20

定休日

水曜、日曜不定休

営業時間

9:30〜17:30

電話

028-908-1300

事業者ページ

https://www.tochigimono.com/blog/producers/tm0020/

老舗和菓子店から生まれた新食感。「日光ラスク」

各地から人々が訪れる栃木県随一の観光地、日光。世界遺産・日光東照宮のほど近くに、1937年から続く老舗和菓子店、日昇堂があります。手づくりの羊羹が評判となり、日光東照宮御用達店として地元の人や観光客に愛されてきました。

そんな日昇堂の看板商品のひとつが「日光ラスク」です。和菓子店だった日昇堂から洋菓子のラスクが誕生したのは2011年、東日本大震災が起きた年でした。当時、福島県に隣接する栃木県も震災による大打撃を受ける中、そんなときだからこそ新しい時代のお菓子をつくろうと奮起し開発されたのが、ひと口サイズのラスクだったといいます。

ラスクというとザクザクとした硬い食感が一般的ですが、「日光ラスク」は密度の高い特製フランスパンでつくられており、サクッと軽い歯触りが特徴です。形はころんとしたキューブ型で、手軽に食べられるのも人気の理由。和菓子店らしい上品な甘さも相まって、食べ始めると手が止まらないので要注意!

パッケージには愛らしい表情で描かれた眠り猫や三猿、中禅寺湖や華厳の滝など日光の名所が描かれており、その風情はまるで絵手紙のよう。あたたかみのあるイラストとデザインには、「歴史と格式のある日光に親しみをもってもらいたい」という思いが込められています。

描かれた名所にはそれぞれ解説が添えられているので、お菓子を食べながら会話も弾みますね。

フレーバーはシュガー、メープル、苺チョコ、ビターチョコ、抹茶、黒糖の6種類。とくに注目なのが苺チョコとビターチョコの2種類。この2つはチョコレートをパンの繊維の奥までしみ込ませる特殊な技術でつくられていて、食感はサクサクとしたラスクなのに、味はチョコレートそのもののような新しいおいしさが味わえます。

三角形のパッケージが目を引くテトラタイプは、フレーバーごとに6種類あり、プチギフトとして人気です。両手に納まるかわいいサイズでありながら、1袋80グラムも入っているので満足度の高い商品です。

化粧箱に6種類のラスクが入ったギフトセットは、フレーバーごとに個包装になっているので、職場などでひとつずつ分けるのにも便利。

発売以来10年、老若男女を問わず愛される「日光ラスク」は、お土産としてはもちろん、お中元やお歳暮の品としても人気の商品です。

NIKKO RUSK CAFE

住所

日光市御幸町592-4

定休日

不定休

営業時間

10:00~17:00

電話

0288-25-6125

事業者ページ

https://www.tochigimono.com/blog/producers/tm0105/

大粒のとちおとめが主役の「恋するいちご」

栃木県を代表する農産物といえば、いちごの「とちおとめ」がそのひとつ。甘みと酸味のバランスが良く、大粒で見栄えも良い人気の品種ですが、そもそもいちごは旬の時期が短い農産物。おいしいいちごを一年中、多くの人に食べてもらうため「いちごをメインにしたお菓子をつくろう!」と考えたのが、株式会社静風です。とちおとめの生産量日本一を誇る栃木県真岡市に本社を構えています。

静風は結婚式場や宴集会場の運営をメインとする会社ですが、「地域の物産を使ってまちおこしをしたい」という強い思いから、2016年にいちご事業部を新設。「苺が主役」というコンセプトのとおり、とちおとめを丸ごと使ったお菓子を続々と生み出してきました。フリーズドライのとちおとめをホワイトチョコレートで薄くコーティングした「恋するいちご」は、人気商品のひとつです。

巾着に入った5個入りは、一目見ていちごの商品だとわかるようにと、パッケージ自体がいちごに見えるキュートなデザイン。

栃木県内で採れた旬のとちおとめのなかでもLサイズのものだけを選んでおり、宝石のように美しいいちごの断面もときめくポイント。

余計な味つけは一切していないので、食べるととちおとめ本来の爽やかな甘さが口いっぱいに広がります。ホワイトチョコレートは油分が少なく溶けやすいものにこだわっており、取り扱いが難しい反面、口どけがよく、いちごの風味を際立たせてくれます。

ガラス瓶に入ったいちご味の砂糖、その名も「初恋糖」はフリーズドライのとちおとめを10粒以上、贅沢に使っています。

大きさが不揃いなものなど、お菓子には使用できないいちごを活かすために考え出された商品です。

原材料はフリーズドライのとちおとめとグラニュー糖のみ、というシンプルなもの。とちおとめの自然なピンク色が映えるよう、あえて透明のガラス瓶にパッケージしたそう。日本語の美しさにこだわったという商品名「初恋糖」も、甘酸っぱさがイメージできる一度聞いたら忘れられない名前です。

「初恋糖」の楽しみ方はさまざま。フリーズドライの製法は香りが損なわれにくいため、紅茶に入れると、いちごの甘酸っぱい香りがふわっと漂います。また、バターを塗ったトーストにふりかければ、いちご味のシュガートーストに早変わりしますよ!

今回ご紹介したお菓子には、栃木県ならではのものがたっぷりと詰まっています。遠くにいる人がその土地の文化や風土にふれられるのも、お土産の楽しいところ。

大切な人への手土産にするのなら、「こんなの知ってた?」というご当地の豆知識や、思わず写真におさめたくなるような喜びも一緒に贈ってみてはいかがでしょう。

静風

住所

真岡市台町11-8

電話

0285-82-8812

事業者ページ

https://www.tochigimono.com/blog/producers/tm0049/

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