栃木県内でこだわりのものづくりをしているみなさんに、そのこだわりやストーリーを聞き、最後には次回の取材先としておすすめのお店や職人を紹介していただく「とちぎものリレー」。第二回は、食品添加物や化学調味料を一切使わないハムやソーセージが人気のお店「とん太ファミリー」をご紹介します。

とん太ファミリーが大切にする「子どもから大人まで安心して食べられる手づくりの味」についてお話をうかがいました。

とん太ファミリーは、栃木県益子町で養豚業を営んでいた家族が、手づくりのハム、ソーセージ、ベーコンなど豚肉加工製品の工房を開いたことから始まりました。

創業はいまから30年ほど前。「当時は、ハムやソーセージの添加物が今よりも多い時代でした」と、商品づくりと営業を担う溝口司さんは言います。

溝口：私たちの商品は誰でも安心して食べられるよう、肉の色をおいしそうに見せる発色剤や化学調味料といった添加物は一切使いません。原材料は塩、コショウ、砂糖のほか、数種類のハーブだけです。

とん太ファミリーでは製造・販売のみを手がけていますが、もともと豚を育てるプロだったからこそ、素材選びの眼も確か。本来雑食の豚ですが、おいしいものを食べることでストレスが軽減され、健康状態が良くなるのだそうです。とん太ファミリーが選ぶ坂本農場の「旨甘米豚（うまかんべーぶた）」はおいしいお米をエサに大切に育てられた豚です。溝口さんによると、「坂本農場さんの豚は健康で、味も品質も間違いないので信頼できる」のだそうです。

食べる人への想いがこもったとん太ファミリーの商品を堪能するなら、3種類のソーセージ（あらびき、青しそ、青唐辛子）とロースハム、ベーコンがセットになった「無添加ウインナースライスセット」がおすすめ。時間をかけて燻製したハムからは桜チップの香りが感じられ、そのあと驚くほどしっかりした豚肉の甘みや旨味が広がります。

溝口：私たちが採用している「直火スモーク製法」は、ゆっくりと立ち上る自然対流の燻煙によってお肉にしっかりと香りがつくのが特徴です。

ロースハムは、常温に戻してからサンドイッチに挟むとしっとりした食感やスモークの香りも活きてきます。ベーコンはそのまま焼いてもいいですが、小さく刻んで野菜スープに入れると、スモークの香りがよいアクセントになりますよ。ソーセージはボイルした後に軽く焼くと、パリッとジューシーに食べられるのでおすすめです。

食の安心と安全にこだわった商品だからこそ、小さなお子さまのいるご家庭への贈り物にも喜ばれますね！

アイスクリーム工房Glacee770は、地元で採れた旬の果物や野菜を使った手づくりアイスクリームの工房です。

「同じ益子町で、手づくり、そして無添加にこだわってアイスクリームを作っている工房なので、おすすめしたいと思いました」と、溝口さん。真面目で丁寧なものづくりの輪が、益子町で広がっています。

オーナーが手塩にかけたGlacee770の無添加アイス【とちぎものリレー】